白往生と俺《破》
⇒ 白往生と俺《序》の続き
白往生を1周クリアした後、ケイブのSTGをよくプレイするようになった。
ケツイ、ガルーダⅡ、大復活や虫姫さま・・・ゲームセンターに行って、未プレイのタイトルを触ることもした。
白往生の初プレイから数年後に、自身のプレイスタイルを大きく変える(確立する、でも正しいかもしれない)ことになるタイトルに出会った。
虫姫さまふたりウルトラモードだった。
ふたウルを攻略し始めた当時は、自分で言うのもなんだが、腕前にまあまあ自信があった。
黒往生の2周や初代虫姫さまのウルトラモードなど、それなりの難易度のタイトルをクリアしていた時期だった。
難しいけどなんとかなるだろ、と楽観的に挑んだ。
◎ 挫折
本作のラスボス、ラーサに到達するまでは順調に進んだが、そこから完全に詰まってしまった。
攻略を進めた人なら分かると思うが、ラーサは滅茶苦茶に強い。
フルにリソースを持ち込めたとしても、安定してクリアできるか、と言ったら怪しい。
ラーサにクリアフラグを持ち込んだことは何回もあったが、ズタボロにされ続けた。
繰り返し挑んで理解したことが一つあった。
自身の人間性能は決して高くない、ということだった。
◎ 人間性能とは
人によって人間性能の定義は異なると思うが、ここでは「弾を避ける能力」の意味として使用する。
例えば、ランダムなバラマキ弾を避けきれるか、初見やそれに近い状況で被弾せずに生き残れるか、といったことである。
私はこの能力があまり高くなかった。
そして、たちの悪いことに、人間性能が高くないことに気づいていなかった。
人間性能が足りないクセに、それに頼ったプレイスタイルをしていた。
そんな状態で攻略を続けても上手くいくはずはない。
ラーサに到達してから半年以上攻略を続けたが、ついに心が折れる寸前まで来てしまった。
◎ 自分なりのやり方を見つける
攻略が進まず腐っていたとき、某氏のふたウル配信を見た。
色々と勉強させてもらったが、デフォALLに3年近くかかったという話が一番印象に残った。
半年程度しか攻略していないのに、腐っていた自分が小さく思えた。
攻略を諦めるにしても、せめて某氏と同じだけの時間苦しんでからにしようと決心した。
クリアできないことに対して、努力をしていないと認めず、才能の有無を言い訳にしていた自分を許せなかった。
しかし、問題は攻略のアプローチの仕方だった。
これまでと同じやり方を続けていては、また心が折れかけるだろう。
考えた結果、ひとまず行きついた答えは「とにかく経験値を溜める」だった。
才能はないけどクリアはしたい、そんな凡夫ができることは、時間をかけることだけだと思った。
そこからはひたすらトレモをこなした。
不思議なことに、一見ランダムに見える弾幕でも、数をこなしていると、避けれる形と避けれない形の区別がついてくる。
「なぜこの形の弾は避けれるのに、この形になると避けれないのか」を詰めていって理論を抽出した。
この方法で、ランダムにふらつく中ボスとボスのパターン化を主に進めていった。
じっくり取り組んでいくと、ラーサも意外とパターンにハマることが分かった。
5ボスのトレモは、残5ボム1を持ち込めんだ状態からスタートしていたが、勝率は6割ほどにまでなった。
ランダム要素を完全に0にすることは不可能である。
しかし、0に近づけることはできる。
ふたウルはそれを教えてくれた。
◎ ふたウルをクリアした後に
ふたウルの攻略前後で、STGの攻略の仕方は大きく変わった。
一つの芯が通ったとも言える。
ふたウルのクリア後は、ケツイ裏や虫姫1.5ウルMAX、そして因縁の白往生を攻略していくのだった・・・。
⇒ 白往生と俺《急》に続く。